環境・エネルギー技術
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小型光学式マルチガスセンサの開発

  • 小型光学式マルチガスセンサの開発

    光学的計測原理を用いて,ガス種と濃度が特定でき,一台でマルチ成分に対応できる小型光学式ガスセンサの開発に取り組み、レーザラマン分光法と光吸収分光法を原理とする2種類のガスセンサを開発しました。

    MEMS (Micro Electro Mechanical Systems)やFBG(Fiber Bragg Grating)など,香川県内の研究機関や企業の保有する先端テクノロジー と融合させることにより,小型且つ高機能なセンサシステムを実現しました。

    セラミックスの微細加工技術を用いて製作した精密小型光学ベンチにより,光ファイバとマイクロ光学部品を挿入するだけで耐熱性・耐腐 食性を備えたセンサ部をアライメントフリーで構成することができます。

    ラマン式では水素を0.1%,メタンを0.02%,光吸収式ではアンモニアと二酸化硫黄を各々1ppmで検出できることを検証しました。現在, 次世代水素ステーションにおける漏洩水素監視や各種内燃機関の排ガス測定等への適用に向けた実用化研究を進めています。

    本研究の一部は,経済産業省平成22・23年度「地域イノベーション創出研究開発事業」(共同実施:香川大学,アオイ電子㈱,㈱テクノ・サクセス),平成24・25年度「地域イノベーション創出実証研究補助事業」(共同研究:香川大学,再委託:伸興電線㈱,㈱長峰製作所,㈱テクノ・サクセス,㈱村上技研産業)により実施しました。