設備運用・保全支援技術
設備運用・保全支援技術

有機ライニング防食技術の開発・実用化

  • ステンレス鋼応力腐食割れ耐用塗料の開発

    ステンレス鋼材は耐食性に優れるなど、維持管理上の大きな利点を有する反面、塩化物イオンの存在、応力作用など、幾つかの悪条件が重なれば、応力腐食割れ(以下、SCCと略記)を生じやすくなります。 そこで、SCCの原因となる塩素イオンなどを固定化、無害化す る、SCC耐用塗料(商品名:「SCCシャット」)をメーカーと共同開発 しました。 右図のように、加速条件下(温度80℃、湿度95%、応力250MPa)で「SCCシャット」が塗料無塗布の条件よりも60倍以上のSCC耐用性を持つことが確認できました。

    コンクリート用透明塗装技術の開発

    コンクリート構造物は、塩害等によりコンクリート内部の鉄筋が腐食し、ひび割れ・剥離などが生じます。最近では、予防保全として塗装が施されることもありますが、従来の材料は不透明で塗装後に素地状態を目視確認することが困難でした。そこで、透明性とひび割れ追従性に優れた弾性塗装材料を開発しました。

    本材料は超速硬化タイプのため、1mmの厚膜塗装 が1工程で可能です。また、素地への付着性に優れ、従来必要であった下塗りも不要です。コンクリートの劣化防止、目視点検精度の向上に加え、塗装工程の短 縮が期待できます。

    • 塗装例(塗膜1mm)
      塗装例(塗膜1mm)
    • 塗装部(拡大)
      塗装部(拡大)