設備運用・保全支援技術
設備運用・保全支援技術

水素火炎・ガス可視化装置の研究開発

肉眼では見えない水素火炎や各種ガスを、レーザ技術及び画像処理技術を用いて遠隔から可視化・計測する研究開発を行っており、30m先の水素火炎・水素ガスを画像として捉えることに成功しました。

  • 水素火炎可視化装置

    水素火炎が発する紫外光や赤外光を特殊なカメラで捉え、背景画像に重ね合わせて表示することで、目に見えない火炎の発生場所と大きさをリアルタイムで観測する装置です。

    • 可視化画像
      可視化画像
    • 可視化画像
      可視化画像

    定置型は水素火炎を特定でき、危険な高温領域を表示することもできるため、信頼性の高い火炎監視システムの実現が可能です。また、火炎を画像表示する機能に特化し、小型・軽量化を実現した携帯型も開発しています。

    • 定置型
      定置型
    • 携帯型
      携帯型

    ガス可視化・濃度計測装置

    レーザ照射によって生じる対象ガス固有の散乱光を検知して、水素をはじめ各種ガスを遠隔から可視化できる装置です。ガス漏洩が起きた場合に、現場から離れた安全な場所でガス漏れ箇所の特定やガスの濃度 計測を行うことができます。レーザ光を走査することで3次元濃度計測・表示を行うこともできます。照射レーザ光は人の目に安全なアイセーフ基準を満たしており、人が行き来する様々な現場への適用が可能です。

    また、同様の原理を用いて、ガス噴流の画像化と濃度分布を計測するシステムを開発しています。このシステムでは水素の空間的な濃度分布の変化を捉えることができ、水素ガス拡散の解析に活用されています。