SCCシャット

塗布型ステンレス応力腐食割れ対策用塗料

製品名「SCCシャット常温用」「SCCシャット中温用」「SCCシャット高温用」
(大日本塗料㈱)

ステンレス鋼材は耐食性に優れた素材であるが、いくつかの悪条件が重なると応力腐食割れ(SCC = Stress Corrosion Cracking)が生じる危険性があります。SCCの危険因子としては、以下のようものがあります。
●材料:鋭敏化している
●応力:残留応力が高い
●環境:塩化物イオンなど腐食性イオン濃度が高い
SCCシャットはSCCの原因となる塩素イオンなど腐食性イオンを固定化、無害化するSCC耐用塗料です。

腐食性イオン無害化メカニズム

塗料中に配合した“イオン固定化剤”により、ステンレス鋼に付着した塩素イオンをトラップし、無害化します。

SCC抑止性能確認試験結果

SCC抑止性能確認試験結果
SCCシャットを塗布したものでは、4,000時間経過後もSCC発生の兆候すらなく、SCCシャットを塗布しない場合の約60倍以上とSCC抑止性能が非常に高いことが確認されました。
SCC抑止性能確認試験結果

SCCシャットの特長

  • ステンレス応力腐食割れを防止できる
  • 防食性に優れている
  • ステンレスに対する付着性に優れている。
  • 耐久性に優れている。

SCCシャットは様々な温度域の設備に対応可能

  • 常温用:使用温度範囲  80℃未満
  • 中温用:使用温度範囲  80℃~200℃未満
  • 高温用:使用温度範囲 200℃~300℃未満

参考資料
電気現場技術2004年掲載 塩化物応力腐食割れ耐用塗料「SCCシャット」の開発」(PDF:655KB)