電力系統解析・制御技術
電力系統解析・制御技術

再生可能エネルギー発電出力予測システムの開発

  • 再生可能エネルギー発電出力予測システムの開発

    地球温暖化対策とエネルギー・セキュリティの観点から再生可能エネルギー、特に太陽光や風力を利用した発電が積極的に導入されています。太陽光発電や風力発電は気象状況により出力が大きく変動することから、電力系統の周波数調整など系統運用に影響を及ぼすこととなります。 そこで、電力系統の安定運用が図れるよう、四国総研では太陽光発電、風力発電それぞれの出力予測システムを開発しました。

    (1)太陽光発電出力実績推定・予測システム

    太陽光発電出力は天気の変化により大きく変動するため、大量に導入されると電力系統の周波数調整など系統運用に影響を及ぼすこととなります。
    そこで、日々の系統運用における計画や制御に太陽光発電出力を的確に反映し、電力系統の安定運用が図れるよう、四国内に設置されている大量の太陽光発電の合計出力実績を推定するとともに、太陽光発電出力を予測するシステムを開発しました(特許取得済)。1分毎の実績推定と、30分間隔、最大8日先までの出力予測が可能であり、四国電力送配電の需給運用に活用されています。(第64回 電気科学技術奨励賞(旧オーム賞)受賞)

    (2)風力発電出力実績推定・予測システム

    風力発電についても太陽光発電と同様にその出力を反映して電力系統の安定運用が図れるよう、気象予報データを用いて風力発電機の出力をファジィ回帰により8日先まで予測するシステムを開発し、四国電力送配電の需給運用に活用されています。