環境・エネルギー技術
環境・エネルギー技術

水力設備の運用・保守技術

  • ダム貯水池が下流河川の環境に及ぼす影響とその対策に関する研究

    発電用ダムでは、出水時に貯水池に貯留された河川水を発電放流することで、濁水が長期化することが懸念されています。本研究では、発電放流水が下流河川の環境に及ぼす影響について評価するとともに、貯水池内の水を早期に効率よく清水化することに着目した効果的な濁水長期化軽減対策を考案するため、3次元濁水シミュレーションや水理模型実験により検討を行っています。

  • ダム貯水池における堆砂対策の高度化に関する研究

    近年、記録的な大雨に伴う大規模出水、山腹崩壊等の頻発化に伴い、全国的にダムの堆砂進行やダム上下流域における浸水被害の事例が多数報告されています。
    本研究では、洪水時を対象とした水位・河床変動計算の精度向上および本計算手法を用いた洪水時における水位低下効果の高い堆砂取り除き方法に関する検討を行い、ダム貯水池における堆砂対策の高度化を目指しています。

  • ダムによる土砂遮断に伴う下流河川環境への影響に関する研究

    河川に設置したダムは、土砂の流下を遮断し、下流河川への土砂供給を減少させることから、ダム下流河川における河床の低下やアーマーコート化ならびにそれに伴う生物生息状況の変化など、環境への影響が懸念されます。
    本研究では、ダム周辺河川の環境調査や、ダムによる土砂遮断の影響範囲および影響程度の評価手法について検討を行うことにより、ダムによる土砂遮断に伴う下流河川環境への影響に関する汎用的な評価手法の確立を目指しています。