iRフレッシュ®

近赤外光を照射するだけで、青果物の鮮度を保つ
世界初の技術です。

iRフレッシュは、近赤外光(テレビのリモコンや防犯カメラの照明に使われている安全な光)をごく短時間照射するだけで、青果物のカビや腐り、萎びを抑制し、おいしさを保つ世界初の技術です。

※「iRフレッシュ」は四国総合研究所の登録商標です。

メカニズム

iRフレッシュのメカニズムについて、遺伝子解析技術等のバイオテクノロジー技術を駆使して解析しています。それによると、強い近赤外光を受けた青果物は、これを寒さや乾燥の「前兆」と感じ、抵抗性遺伝子の発現や抗酸化活性の増加による結果が鮮度の保持に役立っていることが分かりました。
メカニズム

柑橘選果場への導入

柑橘類ではiRフレッシュにより、腐敗の抑制や外観品質の向上が認められ、全国の主要な選果場に導入されています(2021年度現在:10ヶ所)。選果場ラインに照射装置を設置するだけで処理が可能で、特殊な操作も不要です。これらの成果によって、柑橘の標準技術として広く認められ、農業技術書にも掲載されました 。

柑橘類への効果の詳細はこちら

専用の照射装置は三井金属計測機工(株)が製造・販売しています。

ミニトマトへの導入

ミニトマトで問題となっている裂果とそれに伴うカビ発生もiRフレッシュにより抑制できます。約2.3haのミニトマト植物工場を運営しているAZUMA FARM三重様では、3台のミニトマト選果機に照射装置を設置しています。0.2秒という短時間での処理が可能で、裂果クレームが少なくなったとご評価を頂いています。また、ホクレン様でもミニトマトの鮮度保持効果をご確認頂いています。

イチゴへの導入

イチゴは果実が柔らかいため、傷みやすいのが課題です。そこで、イチゴ栽培に適した専用の照射装置を開発し、香川県三木町の農業法人あぐりぼん(株)様で照射試験を行っています。近赤外光を照射したイチゴは輸送中の振動による傷みが少なく、果実成分の劣化も少ないことが分かっています。

イチゴへの効果の詳細はこちら

カット野菜への利用

近年需要が伸びているカット野菜では菌数の抑制が課題になっています。iRフレッシュはカット野菜でも効果を発揮し、生菌数の抑制や外観の向上が図れます。大手の食品メーカーや大学等でも効果を確認しており、実用化に向けた開発を進めています。

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