スマート栽培
栽培技術の特徴
「美の紅果(びのこうか)」は、当社が独自に開発した、ライチのスマート栽培技術のブランドです。
亜熱帯地域が原産であるライチは、日本の気候では栽培管理が難しく、高品質な果実を安定的に生産できる栽培技術が求められていました。
四国総研では、長年の研究開発で培った高度な農業電化技術をもとに、亜熱帯果樹のライチに適した環境制御・栽培施設を実現し、「3つの美」を備えた高品質なライチの栽培に取り組んでいます。
また、その栽培技術の普及にも努めています。

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ポット式の養液栽培
ポット(鉢)に植えたライチに、一定濃度の肥料成分を含む養液を定期的にチューブから与え、肥料管理や水やりを自動化・省力化しています。
(※香川大学との共同研究) -
栽培環境の計測・制御
温度・湿度・二酸化炭素濃度・日射量などの栽培に必要なデータを、独自開発のIoT環境モニタリングシステム「ハッピィマインダー」で常時計測し、ハウス内の栽培環境をデータで「見える化」しています。計測データをもとに、空調機器などを制御して、ライチの生育に適した環境を実現しています。▶「ハッピィマインダー」についてはこちら -
緑色光の利用
緑色光には、植物が持つ抵抗力を高める作用があることが、弊社の研究で明らかになっており、栽培中のライチに緑色光を照らして、ライチの抵抗力を高め、病害を予防し、生育促進を図っています。緑色光の照射には、独自開発の緑色LED電球「みどりきくぞう」を使用しています。▶「みどりきくぞう」についてはこちら -
データ分析
ライチの栽培にあたって、様々なデータを収集・分析しています。収穫したライチ果実は、大きさや重さ、糖度や酸度などを計測し、各種の栄養成分を調査しています。これら果実の品質データと、栽培現場の果樹の生育データ、環境計測データとをあわせて分析し、適切な栽培条件を検討するなど、より優れた品質のライチを生み出す栽培方法を研究しています。