オンデマンド・モニタリングシステム技術の開発
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オンデマンド・モニタリングシステム技術の開発
無線アドホック通信技術、3G(4G)広域無線通信技術の普及、また高性能な電子デバイスの低価格化により、これまで技術的・コスト的に困難と考えられてきた様々なフィールドモニタリングシステムの実現が可能になってきました。しかしながら、ハードウェアの低価格化が進む一方で、それらを組み合わせた実用的なシステムの構築にはソフトウェアの開発や運用に膨大なコストが掛かることから、フィールドモニタリングシステム普及の大きな妨げになっています。
当社ではこの問題を解決するため、ZigBee(無線アドホック通信)、超低消費電力マイクロコントローラ、XMLデータベース、CPU仮想化技術を利用したクラウド化データセンタなど、最新のICT(情報通信技術)を駆使し、フィールドモニタリングシステムの共通基盤技術として「openATOMS」※(open Advanced Topological Monitoring System)を開発しました。
このopenATOMSにより「低コスト・ソフトウェアレス」で「運用が容易」な「様々な用途に柔軟に対応できる」フィールドモニタリングシステムの構築が可能となり、既に当社で「放射線メッシュモニタリングシステム」、「大規模施設におけるエネルギーモニタリングシステム」、「山間部における地盤等遠隔モニタリングシステム」、「農業用温室における環境モニタリング」など、openATOMSを適用した具体的なシステムを試作し、実フィールドにおいて3年以上の運用実績をあげています。 -
openATOMS技術を活用したモニタリングシステム
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無線式振動モニタリングシステム「スイングマインダー」
地震発生後の建物被害の評価に必要な高精度なデータ収集を可能とする無線式振動モニタリングシステムです。
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無線式水位モニタリングシステム「ウォーターマインダー」
様々な設置環境に対応可能な無線式水位モニタリングシステムです。
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CO2モニタリングシステム「カンキ・マインダー」
換気で窓をずっと開けておくのは寒い・・・そんなオフィスやお部屋に。
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栽培環境モニタリングシステム「ハッピィ・マインダー」
農作物のハウス栽培において、栽培環境の「見える化」を実現し、生産性や品質の向上や病害の抑制に役立てられます。
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地盤監視・警報システム「ジオ・マインダー」
地滑りやがけ崩れなど土砂災害の恐れがある場所の地盤計測データを、無線やインターネットを介して安全な場所でモニタリングし、作業現場や関係者に警報を発令するシステムです。
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産業用無線監視システム「マジックビー」(東洋電機株式会社様ホームページ)
業界標準の産業用フィールドネットワークCC-Linkインターフェースを標準装備しています。各種センサを接続でき、ビルや施設の環境監視や、工場をはじめとした設備の状態監視などにご活用いただけます。
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放射線モニタリングシステム
四国電力㈱伊方発電所や東京電力㈱福島第一原子力発電所で当システムが導入されています。
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無線式振動モニタリングシステム「スイングマインダー」